「で、その理由って稜哉君だとあたしは思うんだけど………」




稜哉君の顔が完全に赤くなった。




「昨日何かあったの?」「何もない!!」




《即答かよ!!》




「でもなんか怪しい……」





「別に!!怪しくないし!!」




ぷいっと顔をあたしと反対方向に向けた。





《そういうのがますます怪しいんだって!!》





そんな稜哉君を見ていたら意地悪をしたくなった。




「もしかして告白しちゃった?」




面白がりながら聞くあたしとは正反対に「してない。」と冷静に答えた。