笑ったことを忘れてるんじゃない!! ただ最近笑っていないだけだ!! なんで自分のことなのに気付けなかったんだろう?》 「姫菜!!」 私はいつの間にか稜哉の部屋から飛び出していた。 稜哉の声が聞こえたものの私の後は追いかけてこなかった。 それが少し寂しくも感じた。 でもそれで良かった。 だってなんかわからないけど私自身のことを私より先に稜哉方が早く気づいてたんだもん。 それが恥ずかしくなって稜哉の部屋から出てきたんだから稜哉が付いてきてたら逆に困るし。