「ノックくらいしたよ!!」 少し喧嘩っ早くなってしまう。 「寝てたから聞こえなかった。」 稜哉は冷静に対処するかのように言った。 なんか変だ。 いつもの稜哉だったら喧嘩を返すかのように言ってくるのに。 「なんか……稜哉変だよ……」 私はさっきの喧嘩っ早い声と真逆の声になっていた。 「はぁ?」 私の異常に気がついたのか稜哉の声が裏がえった。