「俺、本気だから。」




「わかってたから。」




雅人の頭の上に?がいくつも浮かんでいるのがわかった。




「お前人の恋には鋭いくせに自分の恋となると鈍いんだな。」




雅人の顔がだんだんと赤くなり始めた。




「最近のお前見てたらそれぐらいすぐわかるよ。」




「稜哉だってそうじゃん。」




雅人は勝ち誇ったような顔で俺に反発してきた。




「俺姫菜ちゃんに告白しちゃおっかなー。」





「本気?」




「本気。」




そう言って雅人は前に向き直った。





それから1日中俺達は喋るどころか顔を合わせようともしなかった。