「俺、本気だから。」
「わかってたから。」
雅人の頭の上に?がいくつも浮かんでいるのがわかった。
「お前人の恋には鋭いくせに自分の恋となると鈍いんだな。」
雅人の顔がだんだんと赤くなり始めた。
「最近のお前見てたらそれぐらいすぐわかるよ。」
「稜哉だってそうじゃん。」
雅人は勝ち誇ったような顔で俺に反発してきた。
「俺姫菜ちゃんに告白しちゃおっかなー。」
「本気?」
「本気。」
そう言って雅人は前に向き直った。
それから1日中俺達は喋るどころか顔を合わせようともしなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…