「明日香いきなり何ー?」




鈍感なひめはなんで私がここに連れてきたのかに気づいていないみたいだ。




「ちょっと!!さっきのなに?」




「さっきの?」




あぁやっぱり。




「なんで信者達の真横であんな大声出して応援したの?って聞いてんの!!」




ひめは「ああ」と言って黙ってしまった。




私も今のは少し言い過ぎたと思った。




「あの……ひめ………やっぱり」

「あたしわからなくなっちゃった。」




ひめが涙声で話し始めた。




《???????》




「あたし雅人君が好きなのにお願い聞いてあげられなかった。」




「はぁ?」