そしてゆっくりとフィールドの方を見た。 どう見ても稜哉は雅人君を抜かせない距離になってた。 ふと稜哉方を見てみる。 今までに見たことがない稜哉の辛そうな顔。 “俺を優先的に応援してね。” 私はまたゆっくりと息を吸った。 そして精一杯の声で 「稜哉ー!!負けんじゃねーよバーカ!!」 と言ってしまった。