その夜。連絡網が回ってきた。

「あ、凪??あの連絡網なんだけど。あの・・・さっき・・・

先生が亡くなったんだって・・・」

「え・・・??先生が・・・??」

「うん。新型インフルエンザだって。ヤバイよ。俺たちだってうつってるかも・・・」

「新型・・・インフルエンザ・・・こんな田舎の俺たちには関係ないと思ってたのに・・・」

「そうだよな・・・じゃあ電話切るな。おやすみ。」

信じたくなかった。けどこれが現実だった。

夕食を食べ終わった俺は自分の部屋でボーッとしていた。

「これが、ただの悪い夢だったらいいのに・・・」