Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜


しばらく追ったけど

……完全に巻かれて


私とマキちゃんは道端に座り込んで
ゼーゼーと息を吐いた

スカートの腰に汗が溜まる

頭に来る…
ワーワー泣いてやればよかった……

…今頃出て来ても遅いよ

腕で涙を拭く


マキちゃんは顎の汗をぬぐって
立ち上がり、言った

「…もういい
…………自分で捜す…」


そして
立っている家の門の外から
一件づつ、中を見回し

そしてまた次の家へと
移動して行った

ひとつの道路を見回った頃



―――突然私は

誰かに、肩を叩かれた