しばらく追ったけど ……完全に巻かれて 私とマキちゃんは道端に座り込んで ゼーゼーと息を吐いた スカートの腰に汗が溜まる 頭に来る… ワーワー泣いてやればよかった…… …今頃出て来ても遅いよ 腕で涙を拭く マキちゃんは顎の汗をぬぐって 立ち上がり、言った 「…もういい …………自分で捜す…」 そして 立っている家の門の外から 一件づつ、中を見回し そしてまた次の家へと 移動して行った ひとつの道路を見回った頃 ―――突然私は 誰かに、肩を叩かれた