シノが言う
「灰谷君
取り敢えず、皆でうちに行こうよ
PC新しいの買ったばかりだし
"好きな様に"使っていいから」
『彼』は、
その眼鏡の奥を見詰めて
『はは』と、笑った
『…もうやって来たから平気
知り合いに頼んだ
だからヤツの家が判った』
私が、なんの事かわからずに
「なんで家が判ったの?!」と聞いたら
マキちゃんが少し、困った様な笑いをし
ユリちゃんが「とにかく行こう〜」と
背中を押す
シノと『彼』は何か話してて
お互い携帯を開きながら
『まだだね』「こっちには無い」と
話しあってた
軽く慈愛を感じる
なんなんだ


