Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜




「…葉山!早く!」



校舎のイロイロなトコに
立入禁止のロープが貼られてて

監視の先生が
たまに通る


それをかい潜り、裸足の私達は
お弁当の入ったバックを持って
音楽室の上の屋上を目指した


屋上前の
小さな踊り場


「…ヒロ!遅っせーよ!…て
あれ?
――"ユカ"と"ユリちゃん"じゃん」


急に、男の人の声がして
跳び上がる


「…平気!俺のダチ!」




「あれ…? "山下くん"?」

「オッス」


「お?ヤマ 葉山達と知り合い?」

「同じクラスになった事無いけど
シノと一年の時、生徒会で
一緒だったから」


「あー なるほどね」

「ヒロ、早く中、入っちゃおうぜ」

「あ!そうだな ごめんごめん」