Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜






「……バイクの音で、判ったんだ!

雑誌で俺

灰…谷さんが、
イルミネータに乗ってる…って
読んだから…!!」


武藤は咳込みながら
膝に手を付く


私も心臓が激し過ぎて
こめかみが、ズキズキ
音を立てていた


「…葉山、 ここ…
すぐ先生来るから

早く二人で移動しなよ 」

「う、うん! 」



『…イルミネータの事話したの
一誌だけだ

かなり、マニアだね…』


『彼』は、無表情に呟く


武藤は汗をかきながら
満面の笑顔で

「…俺、"CheaーRuu" 愛してますから!!」



『彼』は、その言葉に
目を見開いて

でも、その次には

『………ありがとう 』と

柔らかく、笑い返した