「……バイクの音で、判ったんだ!
雑誌で俺
灰…谷さんが、
イルミネータに乗ってる…って
読んだから…!!」
武藤は咳込みながら
膝に手を付く
私も心臓が激し過ぎて
こめかみが、ズキズキ
音を立てていた
「…葉山、 ここ…
すぐ先生来るから
早く二人で移動しなよ 」
「う、うん! 」
『…イルミネータの事話したの
一誌だけだ
かなり、マニアだね…』
『彼』は、無表情に呟く
武藤は汗をかきながら
満面の笑顔で
「…俺、"CheaーRuu" 愛してますから!!」
『彼』は、その言葉に
目を見開いて
でも、その次には
『………ありがとう 』と
柔らかく、笑い返した


