『…手土産とか、挨拶とか
あの人、普段はあんまり
こだわり無いけど
作法とか、公の場だと結構厳しい』
「アハハハハ それっぽそうー!
てか青山さん、どうしてる?」
『…落ち着いてはいるよ
でも、目茶苦茶、働いてる 』
「…………平気なの? 」
『…さあ
基本体力あるし 平気じゃない
今は独りで篭らせるよりいいって
赤池さんも、緑川さんも
止めてないから
…ヤバそうになったら、
アズに連絡して貰うし』
「……ホントに青山さんは…
アズさんの事…」
『…アズは、
"コイツは食える"と踏んだ本社に
持って行かれたってのが
真相だから』
「………え 」
『簡単に言えば、人質。
――向こうが出した条件は
こっちのGlobalの規模拡大
出来る事も増えるし
椅子で踏ん反り返ってる
アーティストを物としか
思ってない奴らが
両手を挙げて、
アズに銃を突き付ける形で
今回の件を飲ませた
……攘夷派と維新派の争いに
アズは巻き込まれたに近い
ただ、違うのは
――アズは見た目通りの
『姫』じゃないって事
本当の軍師は、アズなんだ』
「…どゆ事…? 」
『……見てれば判るよ
――――アズはそのうち
Globalを、天上にエクレシアに変える』


