「…昔、池上が言ってたよな
アズルは"音の怪物"だって
アイツは求めるモノに
全て答える
上限なんか、無いんだ―――
これをレコーディングしてた時
オレも同行したけど
…寒気がしたよ
これを流したラジオ局
その日から数日は、
問い合わせの電話が鳴り止まなかった
あの広い
テレビの番組の数も
尋常じゃないあの国で
それがどういう事か、わかるだろ
―――向こうでの次の曲は
Sクラスの、
スタジオミュージシャンが
用意されてる
日本でのSが
向こうでの、AやBだ……
だけど、アズルは
スタジオの窓
摩天楼の光を見ながら
楽しそうに、…軽く言ってたよ」
「……何を 」
「"ここでいつか、
『Azurite』の皆で、やりたい"
ってな」


