Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜




「…オレが本当の意味での
青山の代わりなれないのは
充分判ってる

――だけど
壁位には、成れる


あの頃とは違う

……オレはアズルの為なら
何だって出来る」

「 真木 」

「…おう」


「……ずっと気になってた

お前のそれは
あずるへの愛情か……?

もし、
あの時助けられなかった事を気にして
責任を感じてるんだったら…」



「…そんな事が
この気持ちの理由になるなら
多かれ少なかれ
オマエもそうって事になるだろう?
青山


心配してくれなくても
…オマエがベース割ったのと
同じだよ

アズルに会った時には
もうオマエが居たし
アズルの目は、オマエだけに向かってた

…オレにも彼女が居たし
アズルへの気持ちも、

妹には当時発動した事も無い
父性みたいなモンだと思ってたからな


だけど……
アイツに血が足りないって聞いた時
後先考えないで

―――全部やっても構わない

…そう思った


いつアイツが戻って来ても
アイツが居る所まで届く様に
会社も全力でデカくした

……懺悔やトラウマだけで
ここまでやらねえよ


――― ただオレは
一生アイツに

好きだの惚れただの、一切言う気はねえ」


『 ……何で 』


「それはオレが決めた事だ
理由も言う気はねえよ

だからオレに対して
心配する事、一切ねえから

手を出す気も無い





……アズルはな
恐らく、海外でも成功するぞ

千や二千のCDが売れて
海外デビューした事がありますとか
そんなレベルは越える


…これ
オマエらが知らない、アイツの曲だ
―――聞いてみろ」