「ユカちゃん」
「……あ 」
――― アズさんが
心配そうな顔で
私を覗き込んでる
「起こしてくれたんだ…」
「…うん 」
「ありがと…」
「……コワイ、ユメ?」
「――うん」
カチャリと音
『…アズ 』
「 遠矢 」
アズさんは起き上がって
『彼』とハイタッチして
ドアの外に出た
そして『彼』は
今までアズさんが
寝ていたベットに潜り込む
「…なんで…起きてたの?」
『…この時間は起きてる
ゲームしてたけど
アズにメールで呼ばれた』
「…アズさんめ…」
――― 目茶苦茶嬉しいじゃんか…
心の中で
おもいっきり、親指グッジョブ。
『…こっちも青山さん起きてたから
そこに連れて来てたけどね』
「アハハハ」
『…しあさってから、ユカも学校だろ』
「…う…うん
……あああああああ ダルイー!!
ずっとここに居たいなあああ」
『…アズは例の如く
新アルバム出すし
それに伴って、
池上さん達も忙しくなる
"CheaーRuu"は少しインターバルがあって
十二月頭にアルバム出してから
ツアーが始まる』
「………」
『…来年
またGlobalの、あのコンテスト
やろうって話も出てる』
―――― 私は跳び起きた
『…もう多分、アズは出ない
出た前例があるから
応募数がおかしな事になるだろうし
ただ毎年、
時期はいつか解らないけど
ライヴハウスでのコンテストは
やろうかって話は出てるらしい』
……心臓が、ドキドキする


