Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜



「…青山とあずるちゃんが
ケンカしないのは
解りあってるから

基本全て、
お互いの事しか考えないで
動いてるし

理想っちゃ、理想だよね」


「……アズさんは
どっちを選ぶんだろう…」


「――これからの
岡田君次第だと思うよ

あずるちゃんが恋愛感情なのか
青山に似たパーツを持ってたから
彼に惹かれたのか
今んとこは微妙だけど…

向こうも向こうで、
あずるちゃんの生き方を
どこまで許せるか
支えてやれるのか
…普通の男には、相当大変だと思う

青山は、生涯レベルで
あずるちゃんに相対してるから
歳とってから一緒になっても
全然問題なしっぽいしさ

…音楽馬鹿だしね
二人とも

やる事なくなってからだって
構わないんじゃないか?」


「――なんか、濃いですよね」


「 あ 起き上がった 」



岡田さんは
むっくり起き上がって
両手で顔を摩って
足を少し引きずりながら
歩き始めた


「おーい!どうすんだ?!」


声をかけた緑川さんに
…そして私を見て
イタズラがバレた弟みたいな顔して
笑って

岡田さんはお辞儀しながら

「帰ります!」と
少し大きな声で、答えた