Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜








―― 談笑の輪の中に
簡単な事情を説明しに行った時
別に庇ったワケじゃなくて
私も相当焦っていた


…誰かが岡田さんを
殴るかと思ったけど




怖い程、冷静に
皆、散って、探し始めた



青山さんに至っては

「今朝、熱が上がってて
…あずるは熱が高いと
極端に移動出来なくなるから
すぐ遠くへは行けないから平気です」と



後悔に固まる岡田さんに
声までかけていた



…逆にアニキは
岡田さんを、一瞥すらしない




――― 青山さんの予言は当たってて

30分くらいして
ログハウスの、二階

ベランダの倉庫の横の隙間
物影で泣いてたトコを


『彼』と私が、みつけた