必死で走りながら
アズさんを捜すけど
海辺にはもう姿が無い――
…こんな人
あの中にはいない
本気で頭に来る
―――けど
……これは 去年の私だ
普通の日常から
『Azurite』が きっかけで
バンドを組んだ
そしてコンテストの日に
行きの電車の中で
ベースを無くして……
助けてくれこそすれ
何も責任の無い『彼』に
不安や不満、嫉妬をぶつけた――――
『彼』は
男だったっていうのもあるだろうし
私に対して、何の感情も無かったから
けど
アズさんは、女の子で……
………私が言ったワケじゃないけど
罪悪感が全身に降って来る
アズさん ごめんなさい
………『彼』にも
ホントに、 ごめんなさい………
