――― ログハウスに戻ると
リビングのソファーに
反っくり返った
その"軍師"アニキ
「気が済んだか。クソガキ共」
「……た、ただいま。」
「寝ろ。…ボウズの部屋に
布団用意しといたから」
「……はい 」
そのまま横を通り過ぎようとした時
「 ユカさん。 」
声をかけられて、立ち止まった
「はっ はい?」
「奴、様子はどうでした」
「うわ え えっと……」
「………まあいいや、上あがれ
おやすみ。」
「――― なんか
想像してたイメージと
全然違って、びっくりしました」
「…… 朝方でも
これでボウズに会わずに帰れば
――少し認めてやる
アイツは堪え性、無さ過ぎだ」
「……ヤミクモに
目の仇にしてるワケじゃないんですね…」
「…テメエはオレを
何だと思ってやがんだ
最初に会った時には
きちんと挨拶もしたぞ
むしろ、
敵意剥き出しだったのは向こう
それでもボウズが奴を好きで
奴も自由に
ボウズの好きな事をやらせるなら
文句はねえよ
むしろ当時のままなら
まだ良かった」


