Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜




――― ログハウスに戻ると
リビングのソファーに
反っくり返った
その"軍師"アニキ



「気が済んだか。クソガキ共」

「……た、ただいま。」



「寝ろ。…ボウズの部屋に
布団用意しといたから」


「……はい 」


そのまま横を通り過ぎようとした時


「 ユカさん。 」


声をかけられて、立ち止まった


「はっ はい?」

「奴、様子はどうでした」


「うわ え えっと……」


「………まあいいや、上あがれ

おやすみ。」



「――― なんか
想像してたイメージと
全然違って、びっくりしました」


「…… 朝方でも
これでボウズに会わずに帰れば
――少し認めてやる

アイツは堪え性、無さ過ぎだ」


「……ヤミクモに
目の仇にしてるワケじゃないんですね…」



「…テメエはオレを
何だと思ってやがんだ

最初に会った時には
きちんと挨拶もしたぞ

むしろ、
敵意剥き出しだったのは向こう


それでもボウズが奴を好きで
奴も自由に
ボウズの好きな事をやらせるなら
文句はねえよ
むしろ当時のままなら
まだ良かった」