Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜




「…デート?」

リビングの
ソファーに座っている青山さんが
不思議そうな顔して
私を見た

私は腰に手をあてて
睨むみたいにして、説明した


「そう!
音楽関係禁止!!
それだと絶対、
ししょーが有利になっちゃうかもだから!

…それと
監視の為に、私がつきます。

向こうは遊び人だったってゆーし
少し、心配だから。」



それを、
眉を歪めて聞いていたアニキが

「…オレもついて行く」と

目をあげて、私に言って来た


「アニキはダメ。
青山さんの味方だし。

…何だったら、アニキは
別の日に、
デートすればいいじゃないですか
――― 相手として」

「…オレが行ってどうすんだよ」

「バレバレなんで。
…いいじゃないですか
これはそういうイベントなんです」


青山さんが
アニキを見て、ニッコリ笑う

アニキはその目を


………――― 受けた。


「…んで?――続きは?」

アニキはソファーに
反っくり返って、天井に向かって
煙を吐き出す


「…まず 明日の朝までに
デート予定表を、提出して下さい
期日はその予定表を見て決めます。」

私はそう宣言し、お辞儀して、
ログハウスを飛び出した



――― 次は "彼" だ

初めて会う人

…どんな人なんだろう

心臓が、ドキドキする。