黒い麻の、長袖と
黒いジーンズに、素足
本当に何処かに連れて行きそうな
――― そんな笑顔
「…行こうかな」
アズさんが半分冗談みたいな
…でも半分本気みたいな
そんな笑顔で、『彼』を見る
「アズさんダメ!!」
「…冗談だってば
トオヤだって、ユカちゃんがいるもの
そんな事しないよ」
「…いいや。あいつはやる。」
『…本気だったのに』
「ええっ?!」
アズさんが大慌てして
『彼』を振り向き、
『彼』がクスクス笑う
「…てかね、アズさん
もう私たち、友達なんだからさ
―― どっか行くとか
マジでやめてね」
「…………う、うん 」
アズさんが、目を見開いて
私の顔を見つめた
「――ねえ アズさん
……ちょっと考えてみたんだけどさ」
「 うん 」
「…一日づつ
デートしてみるっていうのはどうかな」
「 …デート? 」
「うん!!
…それで、どっちか決めるの!
キュン度数の高い方に決めればいいよ!」
「…キュン度数」
「そう!!
恋ってさ そういう事だし!」
『…チビが語ってる』
「うるさいなあ…
よし。ちょっとさ
私二人に、掛け合ってくるから!
……これは勝負だよ!!
真剣勝負だ!!」


