Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜



…怖い

大好きな人が
女の子の、一番の夢みたいな事

してくれようとしてるのに


青山さんが
送ってくれた車の中で言ってた恐さが
迫って来る


―― 私、小さい

五万人を呼ぶ様な人に
…こんな事して貰える資格、あるの…?




『…何か余計な事考えてる』

「……え 」


『彼』は今度は、私の顔を見ずに
立ち上がって横を通り
ホントに部屋を、出ていってしまった…


階段を降りる音がする



「……もぉおおお!!!
私のバカ…………!!!」