『彼』は
黒いTシャツを肩まで捲くって
短パン、
なぜか、草履を履いてる
…普段は、こういうカッコなのかな…
『ねえ アズ』
「ん?」
『―…向こうに、PCあるっけ』
「あるよ ゲーム機も全部揃ってる」
『彼』は『はは』と笑って
薬コーナーのトコまで歩くと
それだけレジに持って行き
買い物を済ませる
うちらのトコに戻って来ると
パン と拳で割って『彼女』の前に
差し出した
「ありがとう」と彼女は笑い
彼も、優しい顔で笑う
―― 保冷剤みたいな
体を冷やす奴
彼女はそれを
温泉のタオルみたいに、頭に乗せた
私は、カゴを持ってジュースを
見に行った、彼の元に駆け寄って
質問してみる
「……アズさん、熱 あるの?」
『…夏、弱いんだ』
「そ……そっか」
『うん よかったら、様子、みてやって
青山さんが付きっきりだと思うけど』
「……ししょーと…アズは
付き合ってる、の……?」
『……………あの二人は
『同じもの』だから
―――そういう問題じゃない』
「…… 同じ もの …?」
『…青山さんが居なかったら
アズは歌を歌ってないし
アズが居なかったら
青山さんも、ここには居ない』
…………
どういう意味なのか
考えていたら
コンビニのガラスの外に
青山さんが歩いて来るのが見えた
黒いTシャツを肩まで捲くって
短パン、
なぜか、草履を履いてる
…普段は、こういうカッコなのかな…
『ねえ アズ』
「ん?」
『―…向こうに、PCあるっけ』
「あるよ ゲーム機も全部揃ってる」
『彼』は『はは』と笑って
薬コーナーのトコまで歩くと
それだけレジに持って行き
買い物を済ませる
うちらのトコに戻って来ると
パン と拳で割って『彼女』の前に
差し出した
「ありがとう」と彼女は笑い
彼も、優しい顔で笑う
―― 保冷剤みたいな
体を冷やす奴
彼女はそれを
温泉のタオルみたいに、頭に乗せた
私は、カゴを持ってジュースを
見に行った、彼の元に駆け寄って
質問してみる
「……アズさん、熱 あるの?」
『…夏、弱いんだ』
「そ……そっか」
『うん よかったら、様子、みてやって
青山さんが付きっきりだと思うけど』
「……ししょーと…アズは
付き合ってる、の……?」
『……………あの二人は
『同じもの』だから
―――そういう問題じゃない』
「…… 同じ もの …?」
『…青山さんが居なかったら
アズは歌を歌ってないし
アズが居なかったら
青山さんも、ここには居ない』
…………
どういう意味なのか
考えていたら
コンビニのガラスの外に
青山さんが歩いて来るのが見えた


