「て、て、転校!?」

「あぁ。埼玉なんだがな」

「さ、埼玉ぁぁぁぁぁ!?」

「あら、いいじゃない、埼玉」

「よかないわよ!みんなとお別れするっていうの!?」

・・・いきなりごめんなさい。

これをみての通り、私は、転校するハメになったのです。

今の学校との人たちとお別れしなければいけない。

「譜迂、悲しいかもしれんが、ついてきてくれるな?」

そりゃ、ついていくけど・・・

何も、そんな急に言わなくたっていいじゃない。



「これ、埼玉の学校のパンフレット」

と、お母さんがその学校のパンフレットを差し出してきた。

「元男子校!?大丈夫なのぉ?」

「平気よね、なんたって譜迂だもの」