チェリーをあげる。


あんなに楽しみにしてた夜が何もないまま一晩過ぎてしまったということで、


私はまた落ち込んでしまった。



空はこんなに晴れているのに、私の心は曇り空のようにどんよりしていて、


朝食も食べられなかったし、


今日は午前中からみんなで泳ぎに行くことになったのに、


嬉しくもなんともなくて、


私は渡さんに日焼け止めを塗ってあげることもせず、


みんなが海に入っていくのを見ながら、


浜辺に立てたパラソルの下でひとりぼーっとしていた。






照りつける太陽の下。


膝を抱え、そこに顔を埋めていたら、


バスタオルをかぶったひろぽんが「よぉ」とやって来て、私の横に座った。




「どうした?なんか元気ないじゃん」




私はため息をついた。




「だってさ…」