「こうして空や海を見てるとさ…、俺達人間って、ほんとちっぽけだなって思うよ…」
「そう…?」
「うん…。長い時間をかけて作られた自然に比べると、人間ってホント何なのってかんじ…?」
渡さんは息をひとつ吐いて続けた。
「つまんないことで悩んだり焦ったり堕ちたりしてさ…。ホント俺達ってバカだよな…」
「え…?」
「こういうとこに来ると、どんな悩みもバカバカしく思えてくるから不思議だよ…」
「……」
私は渡さんの言葉にドキッとした。
“つまらないことで悩んだり焦ったり…”。
それってまさに私のことじゃない…?
“どんな悩みもバカバカしく思える…”。
やっぱり私の悩みはバカバカしいのかな…?
…なんだかへこんでしまった。

