チェリーをあげる。


あーあ…。


海に入れば、日焼け止めとか塗ってあげるフリして、


渡さんのハダカに触ることができたのになあ…。


(って、これもちーちゃんのウケウリだけどさ☆)



ちょっと、残念…。




肩を落としつつ玄関でサンダルをひっかけていたら、


ちーちゃんがやって来て、私に耳打ちした。




「夕日を見ながらロマンチックな気分になれば、キスのひとつでもしてもらえるんじゃない…?ガンバレ…!」




私はいぶかしそうにちーちゃんを見た。




「そうかなあ…?」


「そうだよ…!だから元気出して行って来なって…!」




そんなふうにちーちゃんに送り出された私。


相変わらず早足な渡さんの数歩後ろを歩いていた。




彼の後ろ姿を見ながら思う。



確かに夕日の見える海辺でデートなんて、


ファーストキスには絶好のシチュエーションかも…。