チェリーをあげる。


そんなことを思いながら、ふと我に返った私。




「そう言えば、一体どこに行くんですか…?」




言われるままこんなふうについて来ちゃったけど、


考えてみれば、私は何のためにどこへ向かっているのかもわからなかった。



すると伸さんは笑った。




「君の問題を解決しに行くんだよ」


「え…?」




伸さんに任せていたら、また変なことになるんじゃないかと一瞬嫌な予感がしたけど、


車が市街地を抜け、どんどん山の方へ行くにつれ、


私の不安はだんだん大きくなっていった。




…なぜなら伸さんの車が、


暗い山奥に煌々ときらめくネオン街に入って行ったからで…。




「えっ…」




そこがどういう場所かわかった瞬間、急に足が震え出した。