チェリーをあげる。


「礼…?礼さんっていうんですか…?渡くんがお付き合いされてた方は…」


「そうですけど、それが何か…?」




渡さんのお姉さんが不思議そうな顔をすると、


伸さんも急に真面目な表情を見せた。




「実は、その礼さんのことで、折り入って美晴さんに相談があるんです…」




そう言うと伸さんは私に断りもなく、勝手に私と渡さんのことをお姉さんに話し始めた。




私と渡さんが付き合っていたこと、


なのに渡さんがまだ礼さんに未練があると言って一方的に別れ話を切り出したこと、


自分としては渡さんと礼さんを再会させて、渡さんの心にケジメをつけさせたいと思っていることなど、



伸さんが延々と話すと、


お姉さんは軽くため息をついた。




「そうですか…。それは若井さんも大変でしたね」


「はあ…」




私が苦笑いをすると、




「でも、渡達もいろいろあって大変だったんです…」




お姉さんは伸さんが知らない渡さんの秘密を話し出した。