チェリーをあげる。


その後私達は、窓から緑の見える客間に通された。



私と伸さんが腰を下ろし、持ってきたお土産を「これ、渡さんから預かって来ました」と言って渡すと、


お姉さんは「あら、わざわざありがとうございました」とそれを受け取り、私達に冷たいお茶を出してくれた。




「すみません。せっかく来ていただいたのに、あいにく両親は仕事で、私しかお相手できなくて…」




そう言いながらお姉さんは席に着くと、「申し遅れましたが、私は渡の姉で美晴(ミハル)といいます」と自己紹介をしてくれた。



すると伸さんはお姉さんの素性を探るかのように、いきなりいろんな質問を並べ立てた。




「あの、美晴さんも大学生でいらっしゃるんですか?」


「あ…、はい、そうですが…」


「何年生ですか?」


「3年ですけど…」


「じゃあもしかして19××年生まれですか?」


「そうですけど…」


「うわー、奇遇ですね…!僕も同い年ですよ…!自分は1年浪人してるんで、まだ2年なんですけどね」




伸さんが笑うと、


「へー。そうなんですか」とお姉さんも笑った。