禁忌恋愛

「なんで?」

「だってぇ、なんか美衣最近、可愛くなったし?それにさっきの美衣の顔は恋する乙女の顔だったもん」

真樹が髪の毛をくるくるいじりながらそう言う。

「まじ?」

「まじ。で、どうなの?」

「どうっていわれてもなぁ」

あたしは恋なんかしてないし。
ううん。あたしは恋なんてした事がない。

「気になる人はいるの?」

気になる人、かぁ…

一瞬ゆうくんの顔を思い出した。

!!ぶんぶん。

頭を思いっきり振る。

ありえない!!ゆうくんは、おとうさん、だよ?

でもー…本音を言えば気になる。

ゆうくんの冗談めかした言葉やからかうような視線が。

ゆうくんはどうしてあたしをこんなにからかうのだろう。

ーなんて、ゆうくんはきっとなんとも思ってないんだろうな。

分かっているのに、、、気になる。

分かっているのに、、、動揺するあたしがいる。


あたし、どうしちゃったのかな…?