禁忌恋愛

＊

がやがや‥。

「おはよー！」

「ひゃ！おはよう」

学校に着いてぼーっとさっきのことを考えていたあたしの目の前に親友の真樹が現れた。

「なぁに？なんか考え事？」

「へ？そ、そんな事‥ないけど」

真樹はニヤッと笑った。

「いや、そんな事ある、ね」

「‥…う」


だってー‥

仮にもあたし達は家族なのに、普通あんな事言う？

ーなんだ残念、俺かと思ったんだけどな？ー


「そ、そんな訳あるかー！！！！！」

突然立ち上がって叫んだあたしを真樹が驚いた顔で見つめた。

「ちょ、大丈夫？」

「あ、当たり前でしょ？」

あたしは気を取り直して席に座る。

真樹は身を乗り出して目をきらきらさせながら言った。

「ねえ、もしかして、、恋！？」

…こ、、、、、、

「こ、、い？それって池に住んでるあれ？」

はは、と頬を引きつらせながら言うあたしに真樹は何ボケてんのよ！とほっぺをつねった。

「恋よ！ラブよぉ！！！！」

恋？
ラブ？

「はあぁ！？」

教室にまたあたしの奇声が響き渡った。