禁忌恋愛

*


「ただいま…」



どれくらいたっただろう。
ベットにうずくまっていると、玄関からゆうくんの声がした。


帰って来た…。


「美衣?」


ゆうくんがあたしを呼ぶ声がするけどお母さんの声はしなかった。


あたしは寝たふりをして布団をぎゅぅっと握りしめた。



仲良く帰ってくるかもしれない2人を見れるほどあたしは大人じゃない。


「ー…優羽!」

やっとお母さんの声がした。

切なそうな、焦った声。

聞きたくないけど、
聞きたくて耳を澄ませた。


「……うん、何?」


「考え、なおして…」


「…無理だよ」


「どおして……っ?」



「ー………も、無理なんだ」


「いや、だよぉ!優羽。愛してる…」



また涙が枕を濡らしていく。


やっぱり聞きたくない…。


頭から布団を被って耳を塞いだ。