「じゃあさ、なんであたしは この学校に来れたの?」 「え?金持ちだからでしょ。」 「金持ちでも何でもないんだけど。」 「じゃあ芽衣も受験したの?」 「ううん。してない。」 沙耶は不思議そうに首をかしげた。 「なんで・・だろう。」 「んん~・・・」 -キーンコーンカーンコーン- 予鈴がなった。 「芽衣、そろそろ行こ。」 「うん。」 あたし達は屋上を後にした。