「まぁ、とりあえず元井先生、頼むよ」


「はい」


やっと姿を消した須賀。


「はぁぁ…矢吹さん、遅刻したの??」


「うん。だって寝坊したんだもん…しょうがないじゃん☆ってか、光樹、なんで【矢吹さん】なの?!」


「あぁ、だって人が来るといけないから」


光樹はそう言いながら辺りを見回した。


誰もいない。


あたしを叱るために須賀が用意した部屋は、個室だったから。