これだけのことで?
と思うかもしれないけど…

本当は“これだけ”のこと。
でも、遠くにいる君が…ずっとずっとあたしのことを
好きで居てくれる自身がもてなくて

“距離”が邪魔をした。



距離なんて関係ない。

って言ったのは自分なのに。



こんなにも早く


幕が閉じるなんて思ってなかった。


まだスタートを切って間もないのに。
ゴールが早すぎるよ?

それとも、
ゴールすら出来なかったかな?


まだ君の隣で空も見てない。










「そんなこと言ってねぇよ、馬鹿。

つーか、
言っていいことと
悪いことがあるだろ
そういうこと言うな。」




──わかってるよ。

どーせあたしより

友達でしょ?

どーせ
あたしは2番目でしょ?

どーせあたしは
性格悪いもん、
もういい…

なんて…全部嘘だよ。

本当だけど、
本当の本当は心の中では分かってる。

啓吾の友達を侮辱してること…分かってる。





「誰が咲希の事必要じゃねぇなんて言った?
好きな奴じゃねーと付き合わねぇし、
好きな奴じゃねーと一緒に居たいって
思わねぇ。

男女っていうのが引っ掛かった

もう絶対しない。


心配かけてごめん。


…一番大切だからさ。咲希の存在大事だからさ。

自分のこと、そういうこと言うな


俺はそんな風に思ったことないから。」






啓吾は分かってくれた…
あたしの気持ち、本当に受け入れてくれた。

嫉妬受け入れてくれた。
友達のことひどいこと言ったのに。

でも…
これから先も、きっと
あたしは貴方の周りに居る人をたくさん傷つける。

それだったら、
あたしも貴方もつらいね

こんなあたしで
ごめんなさい。