あたしの願いもむなしく消え、
「本当なんだ。
信じられないのは
わかる。
辛いこと言ってごめんな。
でも本当のことなんだよ。
5月の後半だっけ。
咲希ちゃん、修学旅行か何かで
横浜来たよな?
その日、
美咲、病院抜け出したんだよ。
本当馬鹿だよな。
いける状態なんかじゃねぇのに。
でも、すぐ俺らに見つけられて
病院戻ったんだよ。
でもそれから体調が悪くてさ。
6月3日
アイツこの世を去ったよ。」
信じられなかった。
「ごめんなさい・・
ごめんなさい・・
あたし、まだ美咲に
誕生日おめでとう、とも
好きだよ、とも
何もかも伝えてないよ・・・」

