だからあたしは決めた。



空にいる


琴音さんのためにも。



自分のためにも。



美咲を精一杯愛すると。


美咲を支えると。


美咲を笑顔にすると。




いつの間にか、
話すことの無くなってた受話器に、

口を開いた。




「美咲、泣いてごめんね。


決めたよ。


順位じゃない。


美咲がワタシのこと


1人の人間だと思って

好きで居てくれればいい。



あたしは

1人の咲希だよ。


だから琴音さんのこと否定しないし

ヤキモチやかないよ。


琴音さんの分も美咲を愛するよ。

大好きになるよ。

幸せにするよ。

笑顔にするよ。」