――――1時間前――――

私たちは買い物を済ませショッピングセンターから出ようとしていた。


「今日はSALEだったから、すごい混んでたねぇ。望、人に埋もれてたよ。」


「チビに人混みは危険なんだよぉ〜。」

なんて隣に歩いてる雪乃を見ながら角を曲がった瞬間――…


ドンッッ!!


「おわぁっ!」

誰かにぶつかって尻もちをついてしまった。

「いったぁ〜…。」

「望!大丈夫?」

雪乃が私を立ち上がらせてくれた。

ぶつかった相手も吹っ飛んでいたので、声をかけた。

「すいません。大丈夫ですか?」

むくっと起き上がった相手の顔を見た瞬間――…

ドックン

私の心臓が大きな音をたてた。