メガネくんと私


病院へ着くと、看護婦さんにお兄ちゃんの病室を聞いた。



304号室
高瀬楓



お兄ちゃんの名前が書かれた
プレートがかかっている。






ドクン ドクン


私の胸が騒ぎだす。



病室のドアに手をかけたまま開けることがなかなか出来ずにいた。



このドアを開けるのが怖い…!



もしお兄ちゃんが目を覚まさなかったら?!




嫌な想像ばかりが頭を駆け巡る。