ぎゅっ



気づくと私はメガネくんの胸の中にいて、抱きしめられていた。





「琉也…さん?」




「望は一人じゃねぇ。
楓も…俺もいつも側にいるから。」




更にぎゅっと抱きしめている腕に力が入った。



不思議と気分が落ち着いていくのがわかった。



相手はさっきまであんなに嫌だったメガネくんなのに…




メガネくんの体温が気持ちいいからかな?





…しばらくこのままでいたい。