「電話…楓から?」



「………お兄ちゃん
事故にあって…今、中央病院にいるって…」



「なんだって?!
望、何ボケっとしてんだよ!!病院行くぞ!!」



メガネくんが私の腕を掴んで引っ張る。





「………いやっ!」



私はメガネくんの手を振り払った。






「望?!」













「…お兄ちゃんも

私を置いていなくなっちゃうんだ

…病院でもう起きる事なく

横たわってるんだ!!」







ボロボロと涙がこぼれ落ちる。











「私を…一人にしないで…」







―――ぐいっ





私はもう一度メガネくんに腕を
掴まれ引っ張られた。