「「いただきまぁす♪」」

私は大きなハンバーグを一生懸命箸で割っている。

「お兄ちゃんの作るハンバーグは大き過ぎる…。」

「…のんの作ったハンバーグは苦い。」

「うっ………文句を言ってすいません。」

「わかればよろしい。」


お兄ちゃんは私が焼いた焦げ焦げのハンバーグを黙って食べてくれる。

私はお兄ちゃんが焼いた大きいけど、キレイに焼けているハンバーグを食べる。

こういうとこ、お兄ちゃんは優しい。

…そんなこと本人には言わないけどねぇ。


「そういえば、今度の日曜日俺の友達来るから。昼くらいに来るって言ってたから昼メシ俺が作って家で食べるけど、のんは日曜日家にいる?」

「まだなんも予定ないから家にいると思うけど…ねっ!その日、雪乃も家に呼んでいい?みんなでご飯食べよ!!」

「いいけど…急にどうした?」

「べっつに〜♪」

久しぶりに日曜日にお兄ちゃんが家にいるみたいだから、雪乃に会わせてあげなきゃ。いつも日曜日は朝から晩までバスケやってていないからなぁ〜。私って友達想いのいい奴♪

自分で自分を褒めてニヤニヤしている。