「嘘…って?」

お兄ちゃんは気合いをいれるように、布団をぎゅっと握った。


「俺、ほんとは雪乃ちゃんの事
好きなんだ。
俺と付き合ってくれませんか?」

「…っ!!楓さ…ん…」


雪乃がぽろぽろと涙を流した。


「雪乃ちゃん?返事は―…」


「は、い。も、ちろん、よろしくお願いし、ます。」


雪乃は泣きながらなんとか返事をした。


「雪乃ちゃん泣かないで。」


「だって…ヒック…ほんとダメだと…ヒック…思ったから〜…」


「嘘ついてほんとゴメンね。
雪乃ちゃんこっち来てくれる?」

雪乃がそっとお兄ちゃんのベットに近づいて行った。