「ね〜…望も先生もどこ行くの?」

「いいから、いいから!」

「足立は黙って歩けばいい。」


翌日、私とメガネくんは放課後になると同時に、雪乃に目隠しをして病院に連れて来た。


ガラッ


「おっまたせ〜♪」


お兄ちゃんの病室に着き、雪乃の目隠しをとった。



「…っ!楓さん…。」

雪乃は目を丸くしている。


「雪乃ちゃん。昨日はゴメン。」


「あ…いえ…そんな謝らないで下さい。」


「いや、俺は雪乃ちゃんに謝らなきゃいけないんだ。」


「えっ?」


「俺は昨日嘘をついたから。」