飛び乗った新幹線で、空席を見つけ
座った私は、深くため息をついた。

疲れた・・・

あんまり、急いで駆け込んできたので、食べるものも
買う余裕もなかった。

自動販売機で、どうにか買った缶コーヒーをあけた。

プシュ!

缶コーヒの甘い香りが、私の疲れを、少し癒してくれた。

私は、本当に疲れていた。

この距離に・・・


最初は、この新幹線の3時間が、楽しかった。

久しぶりに会える

もうすぐ会える

そんなドキドキで、胸いっぱいになって、

あっという間の3時間だった。

でも、今は、この3時間が、あの頃の3時間と
同じと思えない。

遠い・・・

長い・・・

そんなことばかり考えてしまっていた。