ピンクダイアモンド【短】



「不安なのよ・・・」


心のさけびだった。


「たとえば、電話して、タクヤが、『マナミ愛してるよ』なんて言って電話を切るじゃない」


「うん・・・」


「その5分後に、コンビニに行って、『あれ、あなた、よく会いますね』なんて、女の人に会うとするわ」


「・・・・ん・・・」


「『そうですよね~、え?お宅はどこですか?』なんて、お互い聞いて、どこそこなんです、ああ近いですね、なんて、じゃ、今度飯でもどうですか?って、なるの、そういう出会いもあるのよ、どんなに、電話で愛してるって言っていても」


「あのさ、そんな、女の人いないし、それに、そんな出会いやったら、近いとか遠いとか関係ないやろ」