箱を開けると
指輪が入ってあった。
それは
エンゲージリングだった。

本当に
小さいけれど
ダイヤが光っていた。



前に
忙しいって
言ったのは
この指輪の為?



今に
なって
気付く優しさ。



「可愛い。」
アタシは
指輪をはめて言った。



「ごめんね。
隼人。」
アタシは
自分の指を
握りしめ
泣いた。



隼人は
もう
ここには
いないんだね?



指輪
捨てられるわけ
ないじゃない!!



ずっと
大切にするんだ。



アナタに
会いたい。



アタシ
子供出来たんだよ?
戻ってきてよ。



ねぇ…。