でも
今日は
とびっきり楽しまなきゃ。
洗ったグラスは
ピカピカで凄く綺麗だった。
「おまたせぇ」
アタシはグラスを
隼人に
持って行った。
スパークリングワインを
グラスに注ぐ。
泡が
グラスの中で
弾けて
『パチパチ』って
音がする。
まるで隼人とアタシの
1ヶ月記念を
祝ってくれてるような
そんな気分になる。
アタシ達の
1ヶ月は
凄く幸せで
今まで
味わった事がない
幸せ。
あの日から
泣くこともなく
ここまで
来られたのは
きっと
隼人が
アタシに嘘つかないから…
変な期待も
持たせないから。
アタシは
幸せなんだと
実感した。
「じゃあ
乾杯!!」
2人でグラスを鳴らして
お酒を飲む。
あの日と
同じだ…。
「隼人、ありがとう。」
アタシは頭を下げた。
「こちらこそありがとう。
磨美」
隼人は
アタシ以上に頭を下げた。
今日の
スパークリングワインは
特別おいしい。
すると
「今日のスパークリングワインは
特別おいしい。」
って
隼人が言った。
アタシ達は
時々こんな風に
思ってる事が
一緒だったりする。
そんな
2人も
なかなか
いないよな。
本当に嬉しい。
