トナリに歩く
隼人…。
背伸びをしても
届かない距離。
そんな
隼人に
安らぎを感じてしまう。
「まずはどうする?」
見とれてた瞬間に隼人が
アタシを見るから
思いっきり目をそらして
「携帯買う」
と言った。
そしたら
隼人は
ポケットから
携帯を出して
「これ
凄く使いやすいんだよ。」
って
言った。
「そうなんだぁ…」
アタシは機械音痴だから、
『良いよ。』
の
言葉に弱かった。
でもね。
同じ携帯は
なんか
緊張するじゃん。
勝手な考えだけど
つき合ってるみたいな…。
感じ?
そんな
勝手な事を
頭の中でグルグル
考えてるときに
隼人がまた
アタシの顔を覗き込む。
「どうした?」
隼人は
心配症なのかな?
「なんでもない。」
って
首を横に振るアタシに
隼人は言う。
「磨美はいきなり無言になるから
心配になるじゃん。」
って
意味なく頬を膨らます。
隼人は
可愛い。
「大丈夫だよ。」
笑うアタシ。
今までチョコチョコ
誤魔化してた
アタシは
確信した。
アタシは
多分隼人を
好きになってるんだろうな。
でも
一目惚れじゃなくて
二目惚れ?(笑)
みたいな感じかな?
もう
自分をセーブするのは
止めようかな。
